パンヤーヌッグン学校(特別支援学校)での活動
2011年 12月 30日
パンヤーヌッグン学校とは?
パンヤーヌッグン学校は、身体障害、知的障害、発達障害を持つ子ども達のための政府の特別支援学校です。
全校生徒は、幼稚園から高校生までの315人で、年齢も3歳から20歳までと様々です。
学年はそれぞれ3クラスずつあり、生徒は障害の重度さと学習能力によってクラス分けされます。
障害の重い生徒のクラスでは日常生活について中心的に学び、障害の軽い生徒のクラスではより基礎学習に焦点を当てた学習をしています。
生徒はタイ北部の広い範囲から来ており、様々な障害を持つ子どもたちが在学しています。全寮制の学校で、ほとんどの生徒が学校の寮で暮らしています。学校は、食事やトイレ、着替え等、ある程度の身の回りのことが自分自身でできる子どもたちを受け入れています。
また、40人の全教員も校舎内に住んでおり、週7日教員は交代で寮の監督をしながら、昼夜問わずに働いています。
パンヤーヌッグン学校へ子どもを通わせるのに、保護者たちは一学期300バーツを支払わなければなりません。
校舎には、生徒たちが生活や仕事のトレーニングが受けられる施設やクラスもあります。
豚の飼育場や魚の養殖場、機織り機や品質の高い人形を作るための施設もあります。
パンヤーヌッグン学校の目的の一つとして、障害を持った生徒ができるだけ普通のタイ社会へ溶け込めるように支援することが挙げられます。これは、親や親戚の負担を軽減させるだけではなく、生徒が社会に認められ一般社会で生活することを可能にするためです。
ボランティアは、タイのマナーやルールを守り、それに従って行動する事が求められます。パンヤーヌッグン学校に携わる前に、もう一度タイの文化について学ぶ事をお勧めします。
子ども達はどんな様子ですか?
パンヤーヌッグン学校の子ども達は、他の一般的な学校のように様々な子がいます。恥かしがりやな子や我侭な子もいますが、それぞれの子どもはエネルギーにあふれています。
子ども達の抱えている問題の多くは、自閉症、ダウン症、IQの低さ(知的障害)です。ボランティアは、学校で教える前にこのような子ども達が抱えている問題や、頻繁に行う行動等について調べておくと良いでしょう。
クラスの大きさはどれくらいですか?
1クラス、5〜15人ほどです。
何を着ていったら良いですか?
礼儀正しく、動き易い服装が望ましいです。
アクセサリーやお化粧はしないでください。
清潔なT-シャツとジーンズで問題ありません。
何を持参したら良いですか?
授業に使う教材は、基本的にすべて持って行って下さい。教室にはホワイトボードか黒板があり、電気が通じていますし、コンセントもあります。また、おもちゃや本、ゲームもありますが、授業で使う物はボランティア自身で持参した方が、授業がスムーズに進むでしょう。
注意してほしい物は、お菓子を模ったおもちゃ、良い香りのするようなキーホルダー等です。子どもが誤って口に運んでしまう場合がありますので、十分に気をつけてください。
パンヤーヌッグン学校では、子ども達のおもちゃが不足しています。何か寄付をしたいものがある場合はスタッフにご相談下さい。
何をしたら良いですか?
ボランティアはおおよそ、朝の会の後からお昼ご飯の時間になるまで授業を受け持ち、昼食後はタイ人教師が引き継ぎ、ボランティアはアシスタントとしてお手伝いをします。
時々、お昼ご飯の後15時まで教えてもらう事もありますので、授業の内容は多めに計画しておくと良いでしょう。
ここでは「教える」という言葉を使っていますが、実際には自分の授業のアクティビティーをする事を指しています。「勉強」の時間というわけではなく、楽しみながら色々な意味で子どもたちが発展できるようなアクティビティーをしてください。
「発展」というのは、私たちが言った事に対して正しく反応ができ、1人ではなく集団で共に活動ができ、問題を解決したり、お互いに助け合ったり、そして自分を表現することができることを意味します。
アクティビティーの内容はあなた次第ですが、これらのスキルを伸ばすことを目的とした授業を企画実施してください。コミュニケーションに英語を利用することは問題ではありませんが、子どもたちはそれをほとんど理解しませんし、あなたの役割は、生徒に言語を教えることではないことを理解しておいて下さい。
良いアクティビティーの例は何ですか?
アートやクラフト作りです。例えば、日本人ボランティアは大きな木の線画に、葉っぱを貼付けさせ、木を作らせました。
ビーズやマカロニの糸通しは、手を使って作業することで脳の発達を促しますし、子どもたちもネックレスにできて喜びます。
してはいけないアクティビティーは何ですか?
暴力的なゲームは絶対にしてはいけません。
子ども達はあなたのすべてをお手本とし、あなたが教えた事は放課後や他の授業の中で行うでしょう。
ですから、授業中に行うゲーム等は、安全であって暴力的なものではいけませんし、激しく興奮させるものでもいけません。叩いたりするような行為のゲームは、あなたが去った後に過剰になる可能性があります。
また、セクシーな踊りやそれに近いものは後から問題を引き起こしかねないので不適切です。
楽しいく、且つコントロールができ、無秩序にならないものが適しています。
お昼ごはんについて
おおよそ11:30~13:00が昼食と休憩の時間になっています。
大きな食堂が学校にありますので、生徒の中に入って一緒に食べるか教師と一緒に食べます。
アクセサリーやお化粧はどうしていけないのですか?
先述した通り、子ども達はあなたのまねをします。もしも口紅をしていたら、あなたが去った後にまねをしようと自分の唇を赤く塗ろうとします。子ども達は口紅を持っていませんので、口を赤くするのにペンや泥を使うかもしれません。もしもピアスをしていたら、子ども達は何かを耳に刺そうとするかもしれません。
一度、へそピヤスを取らなかったボランティアがいて、遊んでいる時や踊っている時にそれが見えていました。その日の夜、ある女の子は洗濯機を分解してリングを取り出し、自分のおへそに刺そうとしました。ですから、ルールに従い、アクセサリーは全て取ってください。
時間について
ミラー財団を朝7時半に出発し、午後17時に戻ってきます。
その日の朝食は、朝7時に台所へ行き済ませておかなければいけません。
最後に
教材や歌、踊り、その他のアクティビティーなど授業の準備は欠かせません。ボランティア同士で活動のリハーサルをしたり、サポートしてくれるスタッフとの打ち合わせもしておくと良いでしょう。
この学校での活動は、1日中と長時間ですし、言葉の問題からコミュニケーションに疲れることもあるかと思いますが、とてもやりがいのある活動です。
ここでの授業はとても楽しく、子どもたちからたくさんの笑顔とエネルギーをもらうことができるでしょう。
パンヤーヌッグン学校を盛り上げたり、子どもたちの発達を促すために共にがんばりましょう!
パンヤーヌッグン学校は、身体障害、知的障害、発達障害を持つ子ども達のための政府の特別支援学校です。
全校生徒は、幼稚園から高校生までの315人で、年齢も3歳から20歳までと様々です。
学年はそれぞれ3クラスずつあり、生徒は障害の重度さと学習能力によってクラス分けされます。
障害の重い生徒のクラスでは日常生活について中心的に学び、障害の軽い生徒のクラスではより基礎学習に焦点を当てた学習をしています。
生徒はタイ北部の広い範囲から来ており、様々な障害を持つ子どもたちが在学しています。全寮制の学校で、ほとんどの生徒が学校の寮で暮らしています。学校は、食事やトイレ、着替え等、ある程度の身の回りのことが自分自身でできる子どもたちを受け入れています。
また、40人の全教員も校舎内に住んでおり、週7日教員は交代で寮の監督をしながら、昼夜問わずに働いています。
パンヤーヌッグン学校へ子どもを通わせるのに、保護者たちは一学期300バーツを支払わなければなりません。
校舎には、生徒たちが生活や仕事のトレーニングが受けられる施設やクラスもあります。
豚の飼育場や魚の養殖場、機織り機や品質の高い人形を作るための施設もあります。
パンヤーヌッグン学校の目的の一つとして、障害を持った生徒ができるだけ普通のタイ社会へ溶け込めるように支援することが挙げられます。これは、親や親戚の負担を軽減させるだけではなく、生徒が社会に認められ一般社会で生活することを可能にするためです。
ボランティアは、タイのマナーやルールを守り、それに従って行動する事が求められます。パンヤーヌッグン学校に携わる前に、もう一度タイの文化について学ぶ事をお勧めします。
子ども達はどんな様子ですか?
パンヤーヌッグン学校の子ども達は、他の一般的な学校のように様々な子がいます。恥かしがりやな子や我侭な子もいますが、それぞれの子どもはエネルギーにあふれています。
子ども達の抱えている問題の多くは、自閉症、ダウン症、IQの低さ(知的障害)です。ボランティアは、学校で教える前にこのような子ども達が抱えている問題や、頻繁に行う行動等について調べておくと良いでしょう。
クラスの大きさはどれくらいですか?
1クラス、5〜15人ほどです。
何を着ていったら良いですか?
礼儀正しく、動き易い服装が望ましいです。
アクセサリーやお化粧はしないでください。
清潔なT-シャツとジーンズで問題ありません。
何を持参したら良いですか?
授業に使う教材は、基本的にすべて持って行って下さい。教室にはホワイトボードか黒板があり、電気が通じていますし、コンセントもあります。また、おもちゃや本、ゲームもありますが、授業で使う物はボランティア自身で持参した方が、授業がスムーズに進むでしょう。
注意してほしい物は、お菓子を模ったおもちゃ、良い香りのするようなキーホルダー等です。子どもが誤って口に運んでしまう場合がありますので、十分に気をつけてください。
パンヤーヌッグン学校では、子ども達のおもちゃが不足しています。何か寄付をしたいものがある場合はスタッフにご相談下さい。
何をしたら良いですか?
ボランティアはおおよそ、朝の会の後からお昼ご飯の時間になるまで授業を受け持ち、昼食後はタイ人教師が引き継ぎ、ボランティアはアシスタントとしてお手伝いをします。
時々、お昼ご飯の後15時まで教えてもらう事もありますので、授業の内容は多めに計画しておくと良いでしょう。
ここでは「教える」という言葉を使っていますが、実際には自分の授業のアクティビティーをする事を指しています。「勉強」の時間というわけではなく、楽しみながら色々な意味で子どもたちが発展できるようなアクティビティーをしてください。
「発展」というのは、私たちが言った事に対して正しく反応ができ、1人ではなく集団で共に活動ができ、問題を解決したり、お互いに助け合ったり、そして自分を表現することができることを意味します。
アクティビティーの内容はあなた次第ですが、これらのスキルを伸ばすことを目的とした授業を企画実施してください。コミュニケーションに英語を利用することは問題ではありませんが、子どもたちはそれをほとんど理解しませんし、あなたの役割は、生徒に言語を教えることではないことを理解しておいて下さい。
良いアクティビティーの例は何ですか?
アートやクラフト作りです。例えば、日本人ボランティアは大きな木の線画に、葉っぱを貼付けさせ、木を作らせました。
ビーズやマカロニの糸通しは、手を使って作業することで脳の発達を促しますし、子どもたちもネックレスにできて喜びます。
してはいけないアクティビティーは何ですか?
暴力的なゲームは絶対にしてはいけません。
子ども達はあなたのすべてをお手本とし、あなたが教えた事は放課後や他の授業の中で行うでしょう。
ですから、授業中に行うゲーム等は、安全であって暴力的なものではいけませんし、激しく興奮させるものでもいけません。叩いたりするような行為のゲームは、あなたが去った後に過剰になる可能性があります。
また、セクシーな踊りやそれに近いものは後から問題を引き起こしかねないので不適切です。
楽しいく、且つコントロールができ、無秩序にならないものが適しています。
お昼ごはんについて
おおよそ11:30~13:00が昼食と休憩の時間になっています。
大きな食堂が学校にありますので、生徒の中に入って一緒に食べるか教師と一緒に食べます。
アクセサリーやお化粧はどうしていけないのですか?
先述した通り、子ども達はあなたのまねをします。もしも口紅をしていたら、あなたが去った後にまねをしようと自分の唇を赤く塗ろうとします。子ども達は口紅を持っていませんので、口を赤くするのにペンや泥を使うかもしれません。もしもピアスをしていたら、子ども達は何かを耳に刺そうとするかもしれません。
一度、へそピヤスを取らなかったボランティアがいて、遊んでいる時や踊っている時にそれが見えていました。その日の夜、ある女の子は洗濯機を分解してリングを取り出し、自分のおへそに刺そうとしました。ですから、ルールに従い、アクセサリーは全て取ってください。
時間について
ミラー財団を朝7時半に出発し、午後17時に戻ってきます。
その日の朝食は、朝7時に台所へ行き済ませておかなければいけません。
最後に
教材や歌、踊り、その他のアクティビティーなど授業の準備は欠かせません。ボランティア同士で活動のリハーサルをしたり、サポートしてくれるスタッフとの打ち合わせもしておくと良いでしょう。
この学校での活動は、1日中と長時間ですし、言葉の問題からコミュニケーションに疲れることもあるかと思いますが、とてもやりがいのある活動です。
ここでの授業はとても楽しく、子どもたちからたくさんの笑顔とエネルギーをもらうことができるでしょう。
パンヤーヌッグン学校を盛り上げたり、子どもたちの発達を促すために共にがんばりましょう!
by mirrorvolunteer
| 2011-12-30 18:14
| 活動4:特別支援学級